広島県廿日市(はつかいち)市にあるボートレース宮島。世界遺産の厳島神社にわたるフェリー乗り場もすぐ近くにあり、スタンドから厳島や晴れた日にはトレードマークの大鳥居も見られます。またボートレーサーになりたかった漫才師の横山やすし氏が、遺言によりコースに遺灰を散骨したことでも知られています。
そんなボートレース宮島ですが”潮の満ち引きでレースの状況が大きく変わる”という特徴があります。こちらの記事では、ボートレース宮島の特徴と予想のコツを紹介します。ポイントをしっかり押さえて、ボートレース宮島での舟券的中率をアップさせましょう!
ボートレース宮島の基本データ
- 住所:広島県廿日市市宮島口一丁目15-60
- 公式サイト:BOAT RACE 宮島 Official Site
- ライブURL:BOAT RACE 宮島 Official Site
- スマホ用リプレイURL:BOAT RACE 宮島 Official Site
- SNS: Twitter / Youtube / Instagram
- アクセス:山陽自動車道廿日市ICから車で5分、広島岩国道路大野ICから車で10分、JR宮島口駅から徒歩3分、広電宮島口駅から徒歩3分
- レース開催時間帯:デイ
- モーター交換時期:9月
ボートレース宮島の特徴
ボートレース宮島は瀬戸内海に面しており、潮の満ち引きで水面状況が大きく変わります。ここからはボートレース宮島の水面特徴などを紹介します。
舟券/水面の特徴
水質 | 海水 |
---|---|
水面タイプ | 海 |
流れ・水位変化 | あり |
チルト角度 | -0.5 0 +0.5 +1.0 +1.5 +2.0 +3.0 |
ボートレース宮島は満潮時、水面のうねりが激しくなります。そのためターンが難しく、インコースがそのまま逃げ切る場面が多くあります。一方で干潮時はうねりが少ないため、センター勢にもチャンスがでてきます。
インコースが有利な設計
ボートレース宮島はスタンドから1マークまでは40メートルと、全国平均レベルです。ただし1マークのスタンド側に大きく振られているのでターンがしやすく、インコースが有利になることが多いです。
1コースの1着率は58 .8%と、全国平均55.8%より高い数字です。このことからも、インコースの選手を軸にしてレースの展開を読んでいきましょう。
ダッシュ勢はスタートが難しい
ボートレース宮島ではダッシュ勢がスタートのときに見る200メートル標識が、スリットに対して斜めに見える設計です。そのためダッシュ勢のスタート難易度がアップしています。
特に4コースはスタートが難しく、4コースのゼロ秒台スタート率は12.0%と全国ワースト2位。それにともない5コースもスタートに苦戦する場面が多く見られてます。
4・5コースのスタートが遅れると、6コースがそこを突く展開も多く見られます。ボートレース宮島では6コースの1着率が全国4位。上位3場(平和島・江戸川・戸田)は1マークが狭いレース場なので、宮島の特徴がわかると思います。
潮位・風でレース展開は大きく変わる
ボートレース宮島は瀬戸内海に面しており、満潮と干潮では最大3メートルの潮汐差があります。満潮時はうねりが激しくなるので、センター勢のターンが難しくなります。その結果インコースが有利な展開になります。一方干潮時はうねりが少ないので、センター勢のまくりによる勝ちが増えます。
また、風も勝率に大きく影響します。冬から春にかけて吹きやすい追い風では2コースの勝率がアップし、夏から秋にかけて吹きやすい向かい風では3コースの勝率がアップします。
さらに追い風・向かい風ともに風速5メートルを超えると、1コースの1着率が50%前後とガクッと落ちる傾向があります。追い風5メートル以上では3コース、向かい風5メートル以上では4コースの勝率がアップします。
このようにボートレース宮島では、潮位・風によって、レース展開が大きく変わります。事前情報をしっかりチェックしてからレースにのぞみましょう。
ボートレース宮島のレースデータ
コース別成績(2020年総合)
コース | 1着率 | 2連帯率 | 3連帯率 |
1 | 58.8% | 74.1% | 82.2% |
2 | 11.6% | 38.5% | 58.2% |
3 | 11.8% | 34.1% | 54.9% |
4 | 10.1% | 27.0% | 47.2% |
5 | 5.9% | 18.0% | 35.8% |
6 | 1.9% | 8.9% | 22.7% |
ボートレース宮島は1コース1着率が58.8%と、全国で10番目の数字となっています。一方で干潮時に勝率が落ちる2コースの勝率は、全国でもトップクラスで低くなっています。3コースの勝率は比較的高めなので、3コースにどんな選手がいるのかが要チェックですね。
またダッシュ勢の中では6コースの勝率が全国4位。勝率1.9%と決して高い数字ではありませんが、6コース絡みで万舟券になる可能性があります。穴党にとっては、ねらい目のレース場と言えるかもしれません。
ボートレース宮島ではまず潮位・風をチェック、その後選手の腕やモーターをチェックしてレース展開を予想します。傾向をしっかりつかんで、予想を当てにいきましょう。
コース別成績(2020年優勝戦)
コース | 1着率 | 2連帯率 | 3連帯率 |
1 | 58.3% | 75.0% | 80.6% |
2 | 13.8% | 38.8% | 52.7% |
3 | 5.7% | 40.0% | 60.0% |
4 | 14.2% | 31.4% | 48.5% |
5 | 5.5% | 11.1% | 36.1% |
6 | 2.8% | 5.7% | 25.7% |
実力者が出そろう優勝戦では、1コースの勝率がアップする傾向にあります。しかしボートレース宮島では1コースの勝率は、多少アップする程度。優勝戦だからといって極端な予想をするのではなく、他のレースと同じように予想するのがよさそうです。
優勝戦では2・4コースの勝率が高くなっています。セオリー通り満潮時の2コース、干潮時の4コースが勝利を挙げていますね。
3連単平均配当
3連単平均配当は7,474円と全国9位です。インコースが有利には変わりないので固い決着も多いですが、6コースが勝っての万舟券がありえるので、平均配当も高めになっています。
3連単万舟率
3連単万舟率は18.9%と全国3位の数字です。万舟率が高いのは、間違いなく6コースの存在でしょう。4・5コースに”宮島慣れしていない選手”や”スタートが苦手な選手”がいる場合、万舟券のねらい目かもしれませんよ。
ボートレース宮島予想のコツ
これまでの内容を踏まえて、ボートレース宮島で予想をするときのコツを紹介します。抑えるべきポイントをしっかり見極めて、舟券的中を目指しましょう。
気候をチェックしよう
ボートレース宮島は、気候の影響を受けやすいレース場です。まず注目するのは風。ボートレース宮島では季節によって吹きやすい風があり、冬から春にかけては追い風、夏から秋にかけては向かい風が吹きやすいです。
またボートレース宮島では潮位の変化があり、満潮時はうねりが激しくなります。ダッシュ勢のスタートが難しいレース場でもあるので、満潮時はインコース中心の予想にすることをおすすめします。
レース番号によって勝率が大きく変わる
ボートレース宮島では、企画レースが複数おこなわれます。
- 1レース(ファーストバトル):1号艇のみA級、残りはB級
- 4レース~6レース(ランチタイム):1号艇にA級、2~6号艇にA級が入ることもある
- 9レース(ティータイム):進入固定戦、1号艇はA級、2~4号艇にA級が入ることもある
このように1コースに強い選手が入る企画レースでは、勝率も大きく変わってきます。特に1レースはインコース1着率69.1%と、高い勝率を記録しています。またその日のレース場の傾向がつかめてくる9レース以降も、インコースの勝率が高くなります。
対象的にレースが荒れやすいのが3・4レース。その日の傾向が見えておらず、番組も自由に組まれます。2020年2月~2021年1月のデータによると、3・4レースの万舟率は20.5%。これは全国でもトップクラスの数字です。万舟券狙いの方は、3・4レースで狙ってみてはいかがでしょうか。
その他ボートレース宮島の情報
おすすめご当地選手
西島義則:1981年デビュー。「イン逃げの西島」の異名をもち、6号艇でも積極的にインコースを狙いにいくことで有名。過去SG5勝。
山口剛:2002年デビュー。センター・アウトからの豪快なまくりが特徴的な選手。2010年総理大臣杯で優勝し、SG初優勝。
海野ゆかり:1992年デビュー。宝塚スターのような風貌から「艇界のタカラジェンヌ」と呼ばれる。2016年通算1500勝を記録。女子選手としては6人目。
おすすめグルメ
穴子丼:宮島のご当地グルメ。ふっくらとした穴子は絶品。
マスコット
猿をモチーフとした「モンタくん」がメインマスコット。
ボートレース宮島まとめ
ここまでボートレース宮島の情報を紹介していきました。これまでの情報をまとめると、以下のようになります。
- インコースが勝ちやすいコース設計
- 気候の影響を受けやすい
- レース番号によってレース展開が大きく異なる
- 万舟率が高いので穴狙いの方におすすめ
ボートレース宮島はインコースが強いですが、荒れる展開もよく見られます。そのため穴狙いの方にとっては、面白いレース場ではないでしょうか。ボートレース宮島の予想をするときはぜひこの記事を何度も見返して、ボートレース宮島の特徴・予想のコツをつかみましょう。