ボートレースコラム

ボートレース場へ行く前に抑えておくべき「準備・持ち物・確認事項」

「スタートの緊張感」「うなるモーター音」「1マークの攻防戦」「観客の声援」などなど、現地でしか味わえない醍醐味がそこにあります。今回は、ボートレース場に行ったことがない方に向けて、「ボートレース場へ行くなら、これさえ知っておけば安心!」というテーマで解説していきます。

事前確認

手ぶらでは行かない

車で行く場合にも必ず肩がけバッグやリュックは持っていきましょう。貴重品をしまっておけるという点と、予想外の大金を手に入れてしまった場合に備えるという意味もあります。また、ポケットに財布を入れておくと、スリや置き引き被害に遭いかねません。

日焼け対策をする

水面は太陽光の反射がきつく、夏場は特にリアル観戦は日焼けとの戦いという側面があります。どうしても日焼けをしたくない方は、屋内観戦することをおすすめします。目の前の臨場感こそ味わえませんが、テレビで見る映像と比べれば別格の体験をできることは間違いありません。女性はもちろん、男性でもUVケア(紫外線対策)をしていく事をおすすめします。

当日の流れ

開催日の確認をする

大前提として、レース場は毎日開催している訳ではありません。そのため、必ず事前に確認をすることが必要となります。開催日程は公式ページ「BOAT RACE オフィシャルウェブサイト」にていつでも確認することが出来ます。

移動手段を確認する

日程を確認したら、次は交通手段もチェックしておきましょう。ちなみに、レース場の最寄駅からは無料シャトルバスが出ていることが多いです(バスが出ているかどうかは各レース上のサイトを確認しましょう)。電車で行く場合は、最寄り駅まで行きこのシャトルバスに乗り換えます。
一方、ドライブがてら車で行くというのもありですね。レース場周辺にはほとんどの場合駐車場がありますが、念の為行く前に場所を確認しておきましょう。有料・無料いずれのパターンもありますので、気になる方はこちらもチェックしておくことをおすすめします。

いざ入場

レース場に到着したらいよいよ入場です。入場料はたったの100円です(場によって異なる場合あり)。入り口付近では、各種の予想紙が売っているので必要な方はここで買っておきましょう。最近はwebで出走表を見ている人も多いですが、ちょっとしたメモ書きができるのでやっぱり紙のほうがおすすめです。また、予想紙を売るスタンドでは赤ペンや赤鉛筆も売っているので「筆記用具を忘れた~」なんてことになっても安心です。
出走表だけであれば、場内に無料のものが置いてありますので、そちらを手に取るのも良いですね。

「レースを楽しむ」その前に…

(1レースから観戦する場合は問題ありませんが)2レース目以降から観戦する場合は、必ずそれまでのレース結果を全て確認しましょう。「内側・外側どのコースが勝っているか」「本命が多い展開か荒れ気味の多い展開か」等を確認します。その日の傾向を知るというわけですね。

「舟券予想の流れ」

①選手のコース、ランク、平均スタート、モーター勝率、得意技と風向き、風速、水面状況を考慮し大まかな予想を立てる。
②風向、風速の変化、展示走行の良否やコース取り等を元に予想を微調整する。
③最終予想が決まったらオッズを見て購入金額、点数を決める。
④舟券が見事当たったら、払戻機にて払戻金をゲット!

リアル観戦のメリット

臨場感が味わえる

現地観戦の圧倒的最大メリットは、何といってもレースを目の前で観戦できることです。エンジン音や水しぶきの臨場感は現地でしか味わえないものです。テレビでは気が付かないモーターの爆音や競艇ファンの野次などが全身で体験できます。

風を体感できる

風速や風向きは、ネットなどでも情報を得られますが、実際に自分の体で風の強さや向きを感じてこそ本当の舟券予想ができるというものです。例えば、頬に風を十分に感じるなら中風から強風などといった具合に、最初はデータと照らし合わせながら感覚を養っていきましょう。ちなみに追い風は内側有利、向かい風は外側有利となっています。風向きはスタートラインの上に並んでいる小さな三角形の旗で確認できます。

水面がわかる

水面状況は非常に重要な予想ファクターです。実際に自分の目で水面を見て、選手の得意不得意や相性などの参考にします。ちなみに、各選手の巧拙は予想紙に書かれているので、こちらを参考に考察してみるのもいいでしょう。

好きな位置から観られる

ネット中継では常に同じ角度からの映像となっていますが、現地へ行けばスタートライン付近、2マーク付近など自分の好きな位置からレースを観戦できます。毎回少しずつ見る位置を変えると、いつもとは違う目線でレース観戦が出来て面白いです。おすすめは水面に最も近い一番前です。凄い迫力でボートがターンするため、マーク付近ではまれに水しぶきが飛んで来る事もあります。

リアル観戦のデメリット

交通の便が悪いレース場が多い

レース場はある程度広い敷地を必要とするため、繁華街にあるというよりは少し奥まった場所にある場合が多いです。そのため、最寄り駅から遠かったり車で行くにしても時間がかかってしまうことがあります。
そのため仲間数人で行って、向かうまでの道中も楽しめるようなプランで行くことをおすすめします。

帰りが大変

最終レースが終わると大勢の観客が一斉にレース場から出るため、バスは大混雑で道路も渋滞になります。そのため、最後までレースを楽しむときはある程度覚悟が必要となります。ただし、ハイグレード戦(SGやG1など)や人気のレースでなければそこまでではありません。

意外な観戦ポイント

特別観覧席より”一般席”

レース場には特別観覧席(有料のVIP席)もありますが、個人的には一般席での観戦をおすすめします。なぜなら、特別観覧席は有料のうえ特定の席にしか座れず(どの席にするか指定は可能)いつも同じ位置からの観戦になってしまうからです。一般席であれば、移動が自由になるので好きな位置から観戦できます。
とはいうものの、なれないうちはゆっくりと出来る特別観覧席で楽しむというのもありかと思いますが(結局は好みということですかね)。

レース合間の練習走行をチェック

多くの場合、整備や調整は前日に済ませている場合がほとんどですが、時折(モーターやプロペラの整備確認のため)レースの合間に練習走行に出てくることがあります。こういった場合は、「整備や調整不足」の可能性が非常に高いです。そのため、もし舟券予想にこういった挺を入れる際は細心の注意を払いましょう。

観戦”以外”の魅力

場内予想屋

場内にはレース場公認の予想屋と呼ばれる“予想販売を生業としているプロ”がいます。中にはその道何十年の超ベテラン予想屋がいたりと、名物の一つになっています。レース前に出場選手についてのうんちくやレース展開の予想などを面白おかしく解説してくれる予想屋の方もいますので、その話を聞いているだけでも予想の参考になったりします。実際に、予想屋さんの予想が買いたい場合は、気に入った予想屋さんのブースの台に100円玉を置くと予想を書いた紙を渡してくれるので、周りから見えないように陰でそっと見るようにします(周りに見えてしまうと、予想屋の迷惑になるので厳禁ですよ)。そして発売が締め切りになると、レース前に自分の予想をボードに貼って公開します。時折、後ろの板に千円札を張っている店がありますが、それはお客さんがくれたご祝儀です。つまりご祝儀が多いお店ほどよく当たっているという事になります。そういった予想屋がいたら、乗ってみるのもありかもですね。

名物料理

各レース場には、何かしらそこでしか味わえない名物があります。内容は各レース場により様々ですので、現地へ行った際には寄ってみるのもいいでしょう。特別観覧席のチケットを購入した場合は、特典で食事券も付いてきます。好きなお店で使えるので、現地の飲食店を利用することを決めている場合は特別観覧席を買ってみても良いかもしれません。

まとめ

競艇は昭和27年に始まり、ネット投票を開始したのは平成13年。その間の半世紀あまり、ボートレースを楽しむにはレース場に行くしかありませんでした。そして、その長い歴史の中で全国24箇所の競艇場は、それぞれの持ち味を作り上げてきたのです。各レース場にはコースや雰囲気など、それぞれ違った特徴がありますので、その持ち味を楽しんでこそボートレースの面白さはより高まります。ネット観戦もいいですが、一度は現地観戦も楽しんでみてください!