ボートレースをはじめて見ると
「4号艇の選手が6コースに入っているけどなんで?」
「スタート前に選手って何をやってるの?」
など、スタート位置の決め方について疑問に思うことが多いのではないでしょうか。
ボートレースはフライングスタート形式という特殊なスタート方式をとっており、スタート前にもさまざまな駆け引きがおこなわれています。
この記事では、ボートレースのスタート位置の決め方について初心者にもわかりやすく解説しています。ボートレースにより詳しくなりたいという方は、ぜひこの記事を参考にして下さい!
スタート展示でコース取りを予測する
ボートレースではレース前に、スタート展示という時間があります。スタート展示は本番レースを想定したコース取りとスタートをおこない、観戦者は本番のコース取りを確認できます。
例えば、スタート展示で4号艇の選手が6コースに入っている場合は、本番でも6コースからスタートするという意思表示ということ。つまりスタート展示を見れば、本番のスタート位置を把握できます(ただし、まれにスタート展示と本番のスタート位置が異なることがあります)。
スタート展示でスタート位置を把握することで、本番レースの予想がやりやすくなりますよ。
ピット離れでのスタート位置が変化することも
スタート展示と本番のスタート位置が変わるケースとしては、ピット離れによる変化があります。ボートレースは出走の合図とともに発進するのですが、その時に素早く発進できることを「ピット離れが良い」と言います。
例えば2号艇のピット離れが良く、1号艇がピット離れに失敗すると、2号艇が1コースに入ることがあります。
ボートレースではスタート位置がかなり重要なので、ボートやモーターをピット離れ仕様に調整することもあります。また、毒島誠選手などピット離れを得意としている選手もいますので、ピット離れでのスタート位置変化はたまに起こります。
レース場によってもピット離れがしやすい・しにくいといった違いもあるので、それらも予想に組み込むとより楽しくなりますよ。
待機行動で最終的なスタート位置を決める
ボートがピットを離れたら、その後は待機行動がおこなわれます。待機行動によって、最終的なスタート位置が決まります。基本的にはスタート展示どおりにスタート位置が決まりますが、前述の通りピット離れの良さによってはスタート位置が変わることもあります。
スタート位置のQ&A
ここからはスタート位置の決め方・スタート方法についてよくある質問をまとめてみました。ボートレースのスタートについてより詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
Q.スロースタートとダッシュスタートの違いって何?
スタートラインから150メートル以内の地点からのスタートをスロースタート、150メートル以上の地点からのスタートをダッシュスタートと言います。
インコースの艇は先にボートの舳先をスタートラインに向ける必要があるので、スロースタートを選択することが多くなります。
アウトコースの艇はインコースに比べて不利なので、ダッシュスタートを選択してスピードをつけて勝負することが多いです。
現在のボートレースでは1コースから3コースがスロースタート、4コースから6コースがダッシュスタートでスタートすることが多いですね。
Q.前付けって何?
前付けとはアウトコースの艇が大きく回り込んで、インコースをとろうとする行為です。前付けでインコースがとれると有利になる一方で、助走距離が短くなるのでスタートが難しくなるというデメリットもあります。
前付けを好んでする選手をイン屋と言い、深川真二選手などが有名ですね。
Q.自分から6コースに行く人がいるけどなぜ?
イン屋の反対でアウト屋という、6コースからの進入を好む選手もいます。ボートレースではインコースが強いのでアウト屋は希少な存在で、2021年現在では御三家と言われる阿波勝哉・小川晃司・澤大介の3選手以外は見ることがまずありません。
また、新人選手はレース技術が未熟とされて、はじめのうちは6コース進入となることが暗黙の了解となっています。なのでアウト屋以外で意図的に6コース進入しているのは、ほぼ新人と見て間違いないでしょう。
ボートレースのスタート位置の決め方まとめ
ここまでボートレースのスタート位置の決め方について解説をしてきました。ボートレースではレースが始まる前からスタート位置の攻防があり、それがわかるようになってくると予想もより楽しくなります。ぜひスタート位置の決め方について把握して、ボートレースを楽しみましょう。