ボートレースの基礎知識

【ボートレース風の影響まとめ】これを読めばレース展開がわかり予想的中率アップ!

ボートレースのトリセツ 風の影響

「ボートレースは風の影響が強いって聞くけど、実際予想にどう反映すればいいかわからない」
ボートレースの予想をはじめたばかりのころは、そのような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?こちらの記事では、ボートレースで風がどのように影響を及ぼすのかまとめて解説していきます。

予想的中率をもっと上げたいという方は、ぜひ参考にしてください!

ボートレース「風の影響」基本知識

ボートレースは風の影響を受けやすい競技です。ボートレースの最高速度は約80キロと言われており、レーサーはその風を受けながらボートをコントロールしています。スタートではコンマ数秒のタイミングが勝負なので、風を読み切ってベストタイミングのスタートをしなければなりません。

このようにレーサーは風の影響を常に計算していますが、風によってはコントロールが難しいコースもでてきてしまいます。まずはボートレースにおいて風がどのような影響を与えるのか、基本的な知識を解説していきます。

追い風はスロースタート勢の勝率アップ

風が追い風の時は、スロースタートの艇(主に1・2・3コース)の勝率がアップする傾向にあります。追い風になると助走距離が短いスロースタートの艇でも、スピードに乗りやすくなることが理由です。

スロースタートの艇とダッシュスタートの艇のスピードが同じくらいであれば、インコースにいるスロースタートの艇が有利な展開が多くなります。そのまま第1ターンマークを有利に回れれば、ダッシュスタート勢のまくりは届きません。

追い風の時はスロースタート勢が有利になるのが基本です。

向かい風はダッシュスタート勢の勝率アップ

一方向かい風の時は、ダッシュスタートの艇(主に4・5・6コース)の勝率がアップする傾向にあります。向かい風になるとスロースタートの艇がスピードに乗り切れず、スピードに乗ったダッシュスタートの艇のまくりが決まるという展開が増えるためです。

向かい風の時はダッシュスタート勢が有利な展開が増えていきます。

横風はレースに与える影響が少ない

ボートレースでは追い風・向かい風のほかに、横風が吹くこともあります。しかし横風の場合は、レースに与える影響が少なく、予想の時は無視しても問題ありません。

横風になったら無風の状態と変わらないと考えて予想するのがいいですね。

ボートレースで風が強いときの予想方法

ここまでボートレースにおける風の影響を解説しました。しかしここまで紹介したのはあくまで基本的な知識。通常時は使えるのですが、風が強くなった時はまた違った知識が必要です。ここからは風が強いときの予想方法について解説します。

風速5メートル以上になるとレースは荒れやすくなる

ボートレースでは風が強くなればなるほど、レースが荒れやすくなります。具体的な目安としては追い風・向かい風・横風問わず、風速5メートルを超えたときは要注意。

風速5メートル以上になると選手もボートのコントロールが難しくなり、ミスをするケースが増えてきます。ボートレースでは1つのミスが致命的になるので、風の影響によって順位が大きく変動してしまうことも多々あります。

レース場によって差はありますが、ボートレースでは1号艇が有利で、1号艇の勝率は平均55%ほどです。しかし風速5メートル以上のレースでは1号艇の勝率が45%ほどに下がることも珍しくなく、時には40%を切ることもあります。

風速5メートル以上になるとレースが荒れやすくなるので、固く予想したい人や初心者の人は購入を控えたほうが無難です。一方で穴党の人にとっては、万舟券を狙うチャンス。レース展開を予想して、荒れたレースをモノにしましょう。

安定板がつくとインコース有利になる

ボートレースでは風が強くなると、安定板をつけてレースがおこなわれることがあります。安定板をつけるとボートが安定する一方で、スピードには乗りにくくなります。つまりボートのコントロールもしやすくなるので、通常のレースと同じようにインコース有利になるということです。

ボートに安定板がつくときは、ホームページや中継でアナウンスがあります。強風時安定板がつくかどうかは、事前に必ず確認しておきましょう。

風の影響に特徴があるレース場

ここまで風の影響について解説してきましたが、レース場によってはこれまで紹介した風の影響と傾向が異なるレース場もあります。ここでは風の影響に特徴があるレース場を紹介します。

風の影響をほぼ受けない「ボートレース多摩川」

東京都府中市にあるボートレース多摩川は「日本一の静水面」と呼ばれ、波や風の影響をほぼ受けません。対岸に防風林が設置されているので、風の強い日でもレース場での風の影響は少なくなります。

そのためボートレース多摩川では全速で飛ばした迫力あるレースが展開されます。レーサーの腕やモーターの機力が勝利に直結するので、シンプルな予想が楽しめますよ。

風の強さによって勝率が大きくかわる「ボートレースびわこ」

風の強さによって勝率が変わりやすいのが、滋賀県大津市にあるボートレースびわこです。ボートレースびわこでは、向かい風は4メートル以下であれば1コース有利、5メートルを超えると1コースが弱くなります。通常向かい風はインコースが弱くなりますが、4メートル以下であれば1コースの勝率はそこまで落ちません。

追い風になると風が強くなればなるほど、1コースが不利になります。追い風6メートル以上になると1コース勝率37.0%と、本当に誰が勝つかわかりません。

ボートレースびわこでは風以外にも琵琶湖特有のうねりが発生するなど、波乱が起こりやすいレース場としても知られています。ボートレースびわこでは風・うねり情報を必ずチェックしましょう。

追い風3メートル以上で1コース勝率が落ちる「ボートレース鳴門」

本記事では風速5メートル以上で波乱が起こりやすいと紹介しましたが、それより弱い風速3メートルでも勝敗に影響がでるのがボートレース鳴門です。

ボートレース鳴門は追い風が吹きやすく、追い風が3メートルを超えるレースは1コースの1着率がガクッと落ちます。追い風6メートル以上の1コースの1着率は、46.6%と下がります。かわりに2コースの1着率が20.4%に上がるので、要チェックですよ。

ボートレース鳴門では波が高くなることもあるので、気候のチェックが重要ですよ。

風の影響が通常と逆の「ボートレース唐津」

追い風はスロースタート勢有利、向かい風はダッシュスタート勢有利というのがボートレースの鉄則です。しかしこの鉄則から外れるレース場があります。それが佐賀県にあるボートレース唐津です。

ボートレース唐津では向かい風になるとインコースが強くなり、追い風になるとインコースが弱くなります。実際向かい風6メートル以上の1号艇1着率は56.7%、追い風6メートル以上の1号艇1着率は49.8%。唐津全体の1号艇1着率は54.8%なので、その傾向がおわかりいただけるかと思います。

他のレース場と同じ感覚で予想すると、思わぬ罠にはまってしまうことがあります。ボートレース唐津では風の影響が逆にでることを覚えておきましょう。

ボートレース風の影響まとめ

ここまでボートレースにおける風の影響を紹介しました。これまでの情報をまとめると以下のようになります。

  • 追い風はスロースタート勢有利
  • 向かい風はダッシュスタート勢有利
  • 風速5メートル以上になるとどの風でも波乱が起きやすくなる
  • 安定板がつくとインコース有利
  • レース場によって風の影響には差がある

このように一言で風の影響と言っても、さまざまな要素があります。しかし風の影響を覚えると、ボートレースの予想がより楽しくなります。みなさんもぜひ風の影響を覚えて、予想的中率をアップしましょう。

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